【専門留学/体験談レポート2】NZ教育研修とインターンシップ|YOHAKU

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【教育専門留学/体験談レポート】NZ教育研修と小学校インターンシップ(パート2)

【教育専門留学/体験談レポート】NZ教育研修と小学校インターンシップ(パート2) | 海外留学

〜竹と和紙で”和”を伝えた教育実習〜

ニュージーランドの教育留学を経験されたAsoさんの現地留学レポートもいよいよ最終回です!

これまでにも沢山の貴重な現地情報とご自身が感じ取ったことを赤裸々に綴っていただきましたが、
留学のサポートをさせて頂いたカウンセラーの立場としてこれらのレポートを拝見すると、
おこがましい表現ですが、留学前後の成長度合いが突き抜けていて、本当に感慨深いものがあります・・・涙

1年足らずで人はこんなにも沢山の発見をし、吸収できるものなのかと
改めて越境=留学の醍醐味を実感させられました。

ご帰国後には、留学のご経験も活かしながら「テック×教育」系の会社にインターン生として参画し、
大学ご卒業後は、再び海外で教育業界にて就職をする予定とのことです。

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🎤 レポーター:麻生 佳雅さん

■大学4年生を休学

■留学国: ニュージーランド/オークランド

■留学先学校名: 語学研修→テファリキ教育研修→小学校でのインターンシップ

■留学期間: 2022年7月〜(約7ヶ月間)

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~手作りうちわで日本文化を伝える~

今回の留学のメインである、小学校での教育実習ボランティアについて詳しく紹介します。

私は出国前、ニュージーランドの子どもたちに日本文化を伝えるにはどのようなアクティビティがいいかずっと悩んでいました。彼らが飽きずに楽しんでくれて、かつ日本文化の特徴(繊細さや上品さ?)が十分に伝わり、せっかくならテファリキのエッセンスも含んだアクティビティができないものだろうかと、1カ月ほど頭を捻っていました。
特に、子どもたちの五感を刺激するようなワクワクするアクティビティがしたいなと考えていました。
そして出発の数週間前になり、ようやく納得のいくアイデアに辿り着きました。
「竹のうちわに色和紙を貼るという和製うちわづくり」です。

骨組みが竹製の白色うちわと彩り30種類以上の和紙を日本から持参して、子どもたちがいろいろな色の和紙をちぎってうちわに貼り付け模様を描いていくという創作アクティビティを準備しました。
このアクティビティを思いついたときに面白そうだなと感じたのは、和紙の正しい割き方としてハサミなどの道具を一切使わずに「水」だけを用いて割くことができるという点でした。
水を含ませた筆で和紙に円を描き、水が沁みてちぎりやすくなった線を指でゆっくりと割いていく和紙ならではの割き方を子どもたちが体験することで、彼らにとっての新しい感覚体験となり、テファリキの5つの要素の中の「探究」という観点でとても有意義な探究授業になると思いました。

 

実際に実習を行ってみて難しかった点は、やはり英語ですべての説明を行い理解してもらうという部分でした。
不安はかなりありましたが、「折角やるなら子どもたちに全力で楽しんでもらいたい」の気持ちで臨み、とても良い仕上がりにできたなと感じています(イメージトレーニングを何度も行い、最低限話す内容をある程度頭に入れていたことで、当日も慌てることなく落ち着いて実習に臨めたと思います)。

 

Year2.Year5.Year6(日本の小学校では小1、小4、小5の学年)の子どもたちに対してこの実習を行いましたが、年齢によって作品の繊細さや色使いに違いがあったのはとても興味深く、またそれぞれの子どもたちの性格が作品に非常に投影されていたように感じます。「この子の作品は、もっと色を重ね合わせたらより重厚感が出て美しくなりそう」とこちら側が思ったとしても、子どもたちには彼らなりの世界観があってそれを表現したいんだなという思いがひしひしと伝わってきたので、自由に創作を楽しんでもらうことに徹しました。
黙々と手を動かし細やかな柄を創り出している子もいれば、和紙を一枚丸ごと使ってドン!と大胆に貼り付け、「もう完成!」と言ってどこかに行ってしまったかと思いきや、しばらくして戻ってきてまた少し手を加えている子もいたり、、個性とはこんなにも一人ひとり違うんだなぁと強く感じました。
また、この一人ひとり違う個性を大切に育む土壌がニュージーランドには十分に浸透していることも同時に痛感しました。

 

出国前、どんなアクティビティが良いかぁとずっと頭を悩ませていた甲斐があったと、とても充実した気持ちで一杯です。


  
↑2校目に訪れた小学校で、急遽担任の先生方にうちわ作りのリクエストをさせてもらったところ快諾していただき、1カ月間を一緒に過ごした子どもたちに最高の恩返しをすることができた。写真は5年生クラスでのうちわ作りの様子

〔留学を振り返って〕

〜規律で子どもを縛らない。「対話」を通して築かれる信頼関係~

ある日、Year6(日本の小学5年生)の担任の先生がこう言っていました。
「日本の学校のような厳格な規律や厳しいルールがこの学校にもあればいいんだけどね。そうすれば、子どもたちが好き勝手自由になりすぎることもないのに」。
日本のようなルールに縛られすぎない、のびのびとしたニュージーランドの学校教育の良さを実感していた私にとっては、想像していなかった一言でした。
その先生のクラスには何度も参加させてもらいましたが、クラスの雰囲気はにぎやかそのもので活気があり、裏返すと先生はいつも子どもたちをまとめるために毎日精一杯の様子。
そのため、日本のような厳しい校則なるものがあればもっとクラス運営が楽になるとの思いで、もっとルールや罰則が欲しいと仰っていたのだと思います。
しかし、多民族国家であるニュージーランドでは、子どもたちのバックグラウンドも非常に多岐に渡っていますので、さまざまな価値観を共有する姿勢が求められており、厳しい罰則などを課して子どもたちの行動を一律に制限することはとても難しいように感じます。

 

先にも少し紹介しましたが、テファリキの要素の一つに、“所属感”というものがあります。
これは、子どもが家族との間で所属感を感じられることを指すようですが、もう少し広く捉えると子どもが安心して属せるコミュニティの重要さを明記しているとも考えられます。
その意味で、ニュージーランドの小学校は子どもたちにとって安心して過ごすことができる場所になっていると思います。
それは画一された厳格な規則のようなものがあまりない分、一人ひとりの子どもたちの個性がとても肯定され、尊重されているように見受けられるからです。
ニュージーランドの教育風土はのびのびしていると書きましたが、その大らかさの背後には、”その子“をひとりの人間として捉え、その上で一人ひとり違っていて当たり前であるという認識が、当然の認識として共有されているように感じます。

 

規律や罰則で画一化するのではなく、当たり前に個人の違いを認め合うこと。そのような環境の下で育っていく子どもたちには、自分は一人の人間として肯定してもらえているという感覚がきっと芽生えるはずです。
そうすることで教師と子どもの間に信頼関係が生まれ、先生が子どもたちと「対話」を通じて問題を解決していく道筋がはじめて見えてくると思います。

卒業式の様子。子どもたちの服装には彼らの個性や各家庭の色が存分に出ていた

 

〜日本の学校教育とニュージーランドの学校教育を比較して感じたこと〜

私が今回の留学で感じた、日本とニュージーランドの学校教育の違いを一言で表すならば、「日本の教育においては常に100%が求められるが、ニュージーランドの教育では80%をみんなが許容し合えている」という感覚です。
例えば、算数は苦手だけれど絵を描くことにとても熱中している子がいたら、その子に無理やり計算をたくさんさせて絵を描くエネルギーを奪ってでも算数を100%に近づけるようなことはせず、その子が多少計算が苦手であることをみんなが許容しつつも、「明日このネコ描いてみない?来月絵画コンクールがあるから作品出してみよう!」と興味関心をそっと掬いあげる姿勢で子どもたちと接するのがニュージーランド教育の特徴だと思います。
人間である以上、何かは他人よりも劣っていて当たり前、という感覚を社会全体が共有しているようにも感じます。
言い換えると、ニュージーランドでは子どもたちが一人ひとり違った”好きなこと”を見つけるために先生たちはサポートしているので、本当に”子ども主体教育”が実践されていると言えるでしょう。

ただその反面、日本の小学生とニュージーランドの小学生で勉強の知識量を比べてしまうと、どうしても日本の子どもたちの方が単純知識では勝っているのも事実です。
ニュージーランドの小学6年生の中には、九九の単純計算すらおぼつかない子もいたりしました!
しかしそれでも彼らが中学・高校・大学と成長していくにつれて、学力は次第に伸びていき、特に「思考力」においては日本の学生と比べると圧倒的に抜きん出ていると、現地の高校で日本語を教えている先生が仰っていました。
小学生のころから知識をたくさん詰め込む教育を受けてきていない分、自分で考えることが癖づいており自ら発想していく力が育まれているのだと思います。

このようなニュージーランドの教育土壌の背景には、広大な自然の中で生活しているニュージーランド人の国民性として、おっとりしていて細かいことをあまり気にしない人が多いことも関係していると思います。
日本と異なり、学歴至上主義などなく、塾すらも全く存在しない国であり、本当に勉強が心配な中高生がかろうじて大学生の家庭教師に勉強を教わっている程度だと聞いたことがあります。大自然に囲まれて生活していると、表面的な成績やスコアに左右されることなく、こんなにものびやかに成長していけるのかと、羨ましい限りです。

 

~留学で気づいた日本が閉塞的なワケ~

最後に、私が今回の留学を通して痛感した日本とニュージーランドの大きな違いを一つ記しておきたいと思います。

 

私は今回留学するに先立ち「これまで感じてきた日本の何とも表現しがたい閉塞感を、海外に行くことで相対化させたい」と思っていました。
そして留学から帰ってきた今感じるのは、日本の閉塞感の根底には、実は「人口差」が大きく関係しているのではないかという点です。
一見当たり前のように思われるかもしれませんが、この点は想像していたよりも帰国してから実感することが多かったのでちょっとだけ触れておきます。

日本の25分の1程度の人口しかいないニュージーランドでは、街を歩いていても人混みはほぼないですし、歩道で人とすれ違う回数もそれほど多くはないです。
しかし逆に、いざ人と会った時に交わすコミュニケーションにはとても温かみを感じます。
ある日、一人で道を歩いていた時に向こうから仕事帰りのビジネスマンが歩いてきました。
すれ違う瞬間になってちょっとだけ互いの目線が合うと、突然向こうからウィンクをしてきたのです。
私も慌てて表情を作って返しましたが、まさか仕事帰りの会社員が道端でウィンクしてくるなんて日本では考えにくいですが、この国ではそんなことがあるのかと感じ、何とも言えないホッと満たされた気持ちになりました。
「自分もこの社会で一人じゃないんだ」というような、テファリキでいうところの「所属感」を感じる体験だったのかもしれません。

 

日本でこのようなことが起きにくいのは、他人一人ひとりに意識を向けられないほど人が多すぎるのだと思います。
ニュージーランドとさほど国土面積が変わらない国に、25倍もの人々が密集して暮らしているのですから当然といえば当然なのですが、そのことに改めて意識を向けることができました。
電車に乗っていても、道を歩いていても人と目を合わせることを極力避け、できる限り一人だけの世界に没頭することが、日本の都市部では特に当たり前の光景です。ただそのことを批判したいとかではなく、それもこの日本社会においては必要な「ストレスフリーに生き抜く術」なのだと思いますが、私が感じていた日本の閉塞感の根底には、他人に構いたくなくなるほどの「人多すぎ問題」が関係しているように感じるのです。

留学に行ったことで、想像もしていなかった今までの”当たり前”にスポットライトを当て直すことが出来ました。
とても貴重な経験でした。

 

~留学を考えているみなさんへ~

今回の留学を経験したことで、私の中での海外挑戦のハードルはグッと下がったと感じています。
生まれて初めて半年以上海外で生活し、人生初の家探しから3度の引っ越しを経験し、生まれて初めてスカイダイビングにも挑戦しました(笑)。
日本にいるだけでは決して経験することのなかったさまざまな出会いや感情に触れることができ、これまでは自分の想像の枠内でしかイメージすることができなかった海外生活というものに、前よりもはっきりとした輪郭を描けるようになりました。
すると意外にも、今まで漠然と不安を感じていた些細なことが、実はそれほど不安に感じる必要がないことに気がつき、「意外と何とかなるものだ」という感覚が湧いてきました。
ほんの少しだけ背伸びをして何かにトライすることで、きっと漠然とした不安のせいで踏み出せなかった一歩先の景色が見えてきます。

 

留学してみたいけどなかなか一歩を踏み出せずにいる方!ぜひ周りの友人や知人に「今度留学するんだ」と、口に出して伝えてみることをお勧めします。
たとえまだ何も細かいことが決まっていなかったとしても、口に出すだけで例えば友人から「お、ちょうど知り合いに留学しようか迷ってる人がいるから話し合うんじゃない?一回話してみれば?紹介するよ!」と、ひょんな出会いが訪れるきっかけになるかもしれません。

自分が「本当に」挑戦してみたいと思っているのであれば、後になって友人に「やっぱり留学やめたんだ。だって○○○○」と伝えるのは、モヤモヤすることと思います。
もちろん金銭的な事情などさまざまな状況があるかと思いますが、私の場合は1年間休学をして半年間金を貯めてから出国し、現地でもアルバイトをしながら小学校実習をしてきました。
また、実は来年から新たな挑戦(ニュージーランドに戻って幼児教育の先生になろうと思っています)をしに日本を出る予定です。

私にとって今回の留学は、間違いなく自分の将来の形をいい意味で変えてくれたと確信しています。
今でも思うのは、留学するか悩んでいた頃、「来年留学するわ!」と友人や知り合いに片っ端から伝えておいてよかったなということです。
自分の中でのちょっとの背伸びを、数年先の自分が「よくやった」と言える人生をこれからも生きていたいと思っています。

 

長期間にわたり留学のサポートをしていただいたYOHAKUの亀井さま、本当にありがとうございました。

みなさんも一緒にがんばりましょう!

 


Asoさんの留学レポート「ニュージーランド教育研修と小学校インターンシップにて(パート1)」はこちらから
【教育系専門留学】ニュージーランド教育研修と小学校インターンシップにて(パート1)


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コンサルタント:亀井

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〜カウンセラーからのMessage〜

「ただの語学留学では物足りない」
「興味のあること、将来に繋がりそうなことをもとにオリジナルの留学プランを立てたい!」
このように、ご自身に合った留学プランを真剣にご検討中の方は是非ご相談ください。
ご相談者様のご希望や将来のビジョンをじっくりとお伺いし、最適な留学プランをご提案します。

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