2024.11.15
デンマーク視察 後編(ホームステイ&ヒュッゲ体験)
こんにちは。
YOHAKU(留学・キャリアコンサルタント)の亀井です。
デンマーク視察レポートの後編です。
(デンマーク視察報告 前編〜文化・教育・社会についての学び〜はこちらから)
後編では、デンマークでのホームステイ体験と最近注目!?の”ヒュッゲ”について、レポートさせて頂きます。
〜ホームステイ体験〜
地元のご家族のお宅にホームステイをさせてもらいながら、デンマークの暮らし方、働き方、価値観、教育、福祉など、様々なテーマで交流をさせて頂きました。
数日間という短い滞在でしたが、久しぶりのホームステイ体験に、初めてオーストラリアでホームステイをした時の初々しい気持ちを思い出すとともに、ファミリーの親切心に触れ、心温まるひと時となりました。
「働き方について」お話したときのこと、
デンマークの人たちは、平日は4〜5時には仕事を終え、その後の余暇を楽しむ。残業をすることは滅多にないのだとか。
余暇の時間には、各々の趣味を楽しんだり、家で読書をするなどしてのんびり過ごすなど、プライベートの時間をとても大切にしているそう。
多くの方の中心にあるのは’家族’や’プライベートの時間’とのこと。
その時間を楽しむために、仕事はできるだけ生産性を考え、短時間で成果を上げることを考える。
このようなマインドがデンマークの皆には浸透していると思う。とホストの方が仰っていました。
この話を聞き「それができたら理想的だけど、マインドだけでなんとかなる問題ではないのでは?」と腹落ちしない私がいました。
なぜこの国の多くの人がそのような暮らしができてるのだろうか・・・
もう少し話してみると、
それは単一の何かが要因ではなく、社会の土台を作っている政治や社会福祉制度、子どもたちへの教育、人々の意識、国の経済政策など、様々な要素がバランスを取りながら成り立っていることが分かりました。
もう一つデンマークの人たちについて感じたこと、
それは、コミュニケーションの取り方が比較的直線的というか、言いたいことをストレートに伝えている方が多いとう印象をもったこと。
道に迷っていると助けてくれたり、気遣いをしてくれる心優しい方が多いのですが、
「私は〜がしたい」「私はこう思うわ」などと、自分の意見を持ち、家族内でも外部の人とでも、きちんと伝えることを重んじているような印象をもちました。
実際にホストマザーやホストファザー、そのお子さんの会話を聞いていても、互いの意見は遠慮なく伝えていて、時にはディスカッションに発展しているときもあったり。でも決して喧嘩しているわけではなく、会話の中で互いを知ろうとしている様子。
ホストファザーに意見を聞いてみると、
「まさにそう! 特別な教育を受けたわけではないが、幼少期から自分の考えを持つことと、意見を伝えることはみんなが自然にやっていること」とのこと。
会社でも役職はあるが、組織図が比較的フラットで、スタッフがマネージャーに直接話をしたり、フランクに語りかけたりすることができる雰囲気が醸成されているようです。
意見を発信し、コミュニケーションをシンプルにすることにより、意思決定から行動までを早くできたり、
互いの違いを尊重できる雰囲気=デンマークの特徴でもある「多様性や選択の自由」への理解が生まれるのかもしれないなぁと。
考えさせられることの多いテーマでした。
デンマークでよく食べるスモーブロー(オープンサンド)
食べ物ばかりですみません・・・ホストマザーのご飯がどれも美味しく、胃袋が4つくらい欲しかったです・・・
こちらもマザーのお手製!お料理の盛り付けの参考になります!お味も甘すぎず美味しかったです
近所には広大な森があり、1時間ほどのお散歩を楽しみました。この敷地内には森の幼稚園もあるようです
ホストさんが地域の人達と管理している公園
ある日は海を見に海岸沿いまで足を伸ばしました
数日間お世話になったホストさん。とても居心地が良く、デンマークならではの暮らし方を体験せて頂きました。ありがとうございました。
〜デンマークといえば・・・”ヒュッゲ”〜
皆さん、”ヒュッゲ”という言葉をご存知ですか?
デンマークの人々にとって欠かすことのできない重要なキーワード。
世界でもウェルビーイングに関連したキーワードとして注目を集めている”ヒュッゲ”について、実体験を踏まえて感じたことを簡単に共有させて頂きます。
日照時間が短い北欧デンマークの人々が、お家の中でどう楽しむかを追求し、スローライフを送る中で生まれた考え方の一つです。
一人で好きな音楽を聞きながら読書をするのも良し、心の通う家族や友人と美味しいお食事とお酒やティーを楽しみながら語らうのもヒュッゲ。
ヒュッゲには決まった型があるわけではないとのこと。
とにかく自分が心地良いと感じる時間を作ることがヒュッゲなのだと。
物質的なもので自分を満たすというより、人とのふれあいやリラックスした時間から精神的に自分を満たすことのできることができれば、それがヒュッゲ。 ヒュッゲ=ウェルビーイングと表現する人もいるそうです。
デンマークの人々の日常生活に欠かせない思想の一つとなっています。
文字では知っていましたが、実際にどのようなことをするのかは分かっておらず、
何か特別なグッズを使ったりするのかなぁと多少疑心暗鬼になっていた私・・・でしたが、
ホストファミリーからヒュッゲについてのお話を聞いたり、オープンマインドなファミリーとの会話と美味しい食事でヒュッゲタイムを体験させて頂き「これがヒュッゲかぁ〜」とじんわりじんわりと感じることができました。
帰国後も、ヒュッゲ時間を作るよう意識してみています。
私なりのヒュッゲはなんだろう?と模索しながら色々とやってみましたが、
今のところは、
オープンな会話ができる心地の良い時間
音楽を聞きながらお料理をしている時間
テレビや動画を消して静かな時間を感じているひととき
朝のお散歩・・・
こんな時間が自分にとってのヒュッゲなのかな〜と実感しながらその後の生活を送っています。
忙しさに忙殺されると、どうしても心落ち着く時間を設けることを忘れてしまいますよね。
仕事に追われている時は、常にPC、携帯、資料、動画のいずれかをチェックし、立ち止まる時間がないほどに何かをインプットし続けていることもありますが、意識して何かを減らす、何かが無い時間を作ることは、心のエネルギーチャージになることを改めて実感しました。
実は、自社の屋号でもある「YOHAKU」も、心と時間に余白を作ってほしい、そんなメッセージを込めて名付けました。
まさにヒュッゲの思想!
仕事や学業を頑張る皆さんにも是非、実際に体験して頂き、自分なりのヒュッゲタイムを作って頂きたいなと思います。
キャンドルはヒュッゲタイムには欠かせないアイテム
木漏れ日の降り注ぐ居心地の良い空間でした
★デンマーク視察レポート 前編(文化・教育・社会についての学び)
YOHAKUでご紹介しているデンマークの留学プログラムはこちら↓
★デンマークの暮らし体験(教育・福祉研修付き)
デンマークのお宅に滞在をさせてもらいながら、暮らしを体験。
希望に応じてデンマークの教育や福祉に関するレクチャーを交えながら学びを深めるプログラム
★教師宅ホームステイ
ホームステイをしながらデンマーク語もしくは英語のレッスンを受け、その国の文化や食、日常生活をありのままに体験するプログラム
1週間から参加が可能なため、社会人の方にも人気です。
関連ページ↓
★やりたいこと・興味のあることから考える留学
12のカテゴリー別留学スタイル
〜カウンセラーからのMessage〜
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